少しずつ 少しずつ

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くす玉が割れたように見える アケビの花

「退行してる」、「反抗期だから」、

ココロの状態に名前を付けて分類すると

なんだかわかった気になる。

 

「自分とは別の人格を持つ、一人の人間として尊重する」

この文章の意味は理解できたとしても

 

目の前にいる子のこころの深いところにあるものに

思いを馳せそっと寄り添うのは容易じゃない。

 

でもね、大人は、かつての赤ちゃんだよ。

目の前の子(のココロ)は、かつてのあなた(のココロ)かも。

 

いろんな人とかかわりながら

少しずつ大きくなって

思春期を経て、

素敵な青年になって

そうして大人になっていく。

たとえ今、目の前にいる子を

抱っこしたり、手をつないだりできなくても

させてくれなくても

 

あたたかなまなざしを向けて

ココロを寄り添わせることはできるから。

 

少しずつ 少しずつ

その子のペースで育っていくから

その子の花を咲かせていくから。