アヤメの底力

アヤメの花 

アヤメの花 

あさんぽで発見!!こんなところで咲いてたんだね

一本だけひょろひょろ~の茎に花が一つ咲いてる。

 

山野に自生してるんだと知ったのは移住してから

ずーっと園芸種だと思い込んでたから

最初に山で見つけたときは ???となったっけ

モリモリの株で咲く花姿しか知らなかったから

 

むかしむかし、まだ小学3,4年生?だった頃、

花好きな方のその家のお庭はいつも花が咲いてた。

花を話題に挨拶して庭を見せてもらったこともある

 

建てたばかりの実家の敷地は砂利が敷き詰められて

以前の家にあったようなふかふかした土はどこにも

見当たらず、あの柔らかい土にはさわれない。

黒く見えてもスコップ入れるとすぐに砂利が出る

 

つまんないな、つまんないな、つまんな~い

花壇を作るべく、スコップで掘りはじめた

すぐに大小さまざまな石ころにぶつかるけど

「掘り当てた石ころ」は、縁石に使った。

道沿いの幅50センチの細長いスペースも

土をふるいにかけながら、少しずつ花壇にした

 

そんなある日、花好きな方の自宅前道路に

アヤメが大量に株ごと引っこ抜かれて沢山捨てられ

乾燥していく…このままじゃ枯れてしまうけど…

なんで捨てたんだろ?気になって仕方ない小学生

 

とうとうみかねて(?)雨降りの日に拾いに行き

50センチ幅の花壇には 毎年アヤメが咲いた。

 

その後も道に花が捨てられてたのは記憶してるけど

いったいそれはどうしたんだろう。

 

アヤメが捨てられてた理由

今ならわかる気がする 

きっとその家の人も困ったんだよね

環境が整ったお庭だと際限なく増えていくから

 

アヤメはもともと山野で自生する種。だからこそ 

環境が厳しい土地で生き抜いていける仕様になった

 

いま目の前で、傾いて、1本だけで、咲いてる花を

ひょろひょろしてて頼りないなぁ、と思ったけど、

 

種を保存すべく身に着けた力を試す機を得たと

ここぞとばかりに、この一株のアヤメが

その力を存分に使いこなしているとしたら…

思いっきりいま持っている力を試してるとしたら…

 

ものすご~くたくましくて、パワフルな別花だ。

凄いねぇ。アヤメの底力。 

 

ここで「アヤメ」の文字を「人」に書き換えたら

 

「ひょろひょろな人」「頼りない人」「一人の人」

「身に着けた力、持っている力、を試している人」

「ものすご~くたくましくて、パワフルな別人」

「底力を持つ人」 だ。

 

視点を変えて観る。

これぞ、今朝のアヤメの教え♬

心ころころ♡見習うココロ